
- 中国で安全に使えるおすすめのVPNを教えてほしい
- 中国でLINEやGoogleを使いたい
- 中国でのVPNの違法性や使ってバレないかなども知りたい
中国へ渡航することになり、インターネット事情について知りたい方の悩みにお答えします。
当記事は中国に住んでいる日本人が、複数のVPNに登録して調査した最新情報をお伝えします。
中国に住んでいる人や旅行する人は、GoogleやYahoo!だけではなく、LINEを使ったり、Amazonで買い物したり、日本のテレビを視聴したくなる時もあると思います。
インターネット規制が厳しい中国では、現在、VPNなしでインターネットをすることはほぼ不可能です。
中国に住んでいる日本人は、VPNを契約して中国でインターネットを使用しています。
ただし全てのVPNが利用できるわけではなく、安全に通信できるVPNは限られているのが現状です。
中国で実際に使える無料&有料VPNと、どのVPNが安定しているかについて解説します。
中国のインターネット閲覧にVPNが必要な理由
中国在住の方ならご存じだと思いますが、これから中国に来るかたは何故、中国でインターネットが使えないのか知らないと思います。
中国でネットができない理由は「グレートファイアーウォール」と呼ばれる検閲システムで、中国全土のインターネットを規制しているからです。
中国グレート ファイアウォール (GFW) は、多くのWebサイトをブロックします。
難読化テクノロジーを使用してトラフィックを偽装しない限り、ほとんどの VPNトラフィックでもブロックされます。
中国は2003年から、インターネット検閲システムとしてグレートファイアウォ-ルを取り入れました。このシステムは世界最高峰のセキュリティシステムともいわれ、主に以下のようなサイトを監視しています。 SNS アダルトサイト 動画サイト 中国政府に対してネガティブな事を書くニュースや団体のサイトhttps://www.skyarch.net/column/great-firewall/
日本にいれば使えて当然のSNSやECサイトですが、中国では全く使えません。
- Google検索
- Gmail
- Yahoo!
- LINE
- Tiktok
- Amazon
- YouTube
- Netflix
- Netflix
- AbemaTV
- Tver
- U-NEXT
- Zoom
グレートファイアーウォールによって、国外のIPアドレスを完全に遮断しているからです。
このグレートファイアーウォールを回避するために、VPNが必要になります。
今回紹介するVPNはインストールや設定が簡単、個人情報の保護(ログを記録しない)、サポートが充実しているものをピックアップしています。
中国で使えるVPNは限られている
残念ながら多くのVPNは中国では機能しないため、選び方を間違えると中国でインターネットを使うことができません。
まず第一に大事なこととして、24時間365日のライブチャットサポートを備えたサービスを探すことを強くお勧めします。
中国のVPNで問題が発生した場合は、VPNプロバイダーに連絡すれば問題を解決できるからです。
現時点で中国国内で100%の接続成功率を保証できるVPNはないため、返金保証があるVPNを選ぶことも重要です。
仮にVPN接続に失敗した場合でも、お金は返金されるので無駄になることはありません。
その際も1つではなく複数契約しておけば、仮に使えなかったとしても別なVPNで保険をかけることができます。
中国で使えるおすすめVPNランキング【最新】
ここまで中国でインターネットが使えない理由と、VPNを使ってネットをする要点について説明しました。
実際に、中国で使えるおすすめのVPNを紹介します。
ExpressVPN

高速通信が売りのVPNで、中国でも長く使われている実績があります。
ただ最近の傾向として、インターネット規制への対応が遅いとの声もありメインとするには不安があるかもしれません。
ExpressVPNの料金は少し高いですが、高速通信など快適さを考えるとコスパは悪くないです。
契約期間 | 料金 |
---|---|
12ヵ月 | 8.32ドル/月 |
6カ月 | 9.99ドル/月 |
1カ月 | 12.95ドル/月 |
ノーログポリシーや最新のセキュリティ対策により、ユーザーの安全性は保障されています。
サポートも日本語チャットなどができるようになったので、日本人ユーザーでも一層使いやすくなりました。
アプリの操作はシンプルなので、恐らく初めての方でも問題なく使えるでしょう。
30日間返金保証があるので、まずは使って見て判断することができます。
NordVPN

通信速度が速く運営歴も長い大手VPNサービスで、中国で使えるVPNとしておすすめです。
快適な通信速度なので、TverやNetflixなどの動画配信サービスを視聴する人や、ネットショッピングをする人など、どんな人にもおすすめできるVPNです。
NordVPNの料金は長期契約ほど割引率が高くなるのでお得です。
一般的な使い方としておすすめの「スタンダードプラン」の料金は以下になります。
契約年月 | 料金 |
---|---|
2年プラン | 480円/月(+3カ月無料) |
1年プラン | 580円/月(+3カ月無料) |
1カ月プラン | 1,550円/月 |
セキュリティや個人情報に関しては、最強クラスの強固さとノーログポリシーなので安心して利用できます。
サポートは日本語のヘルプページやチャットがありますが、メールは英語になります。
アプリの操作も簡単で、地域を選択して接続するだけです(5分もあれば終わります。)
30日間返金保証があるので、まずは使って見て判断することができます。
AtlasVPN

格安で使えるVPNで、中国でも利用者が増えているサービスです。
後述するSurfSharkよりも安いのが魅力で、30日間返金保証もあるので仮につながらなくても安心です。
契約期間 | 料金 |
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36ヵ月 | 241円/月 |
12カ月 | 534円/月 |
1カ月 | 1,573円/月 |
中国では知名度はそこまで高くないのですが、料金に対しての機能も充実しているので利用者は増えています。
この金額で同時接続台数が無制限なのも大きなメリットで、中国で複数アカウントで使いたい方にも向いています。
デメリットは日本語サポートがそこまで強くないのですが、Googleなどの翻訳機能などを使えば問題ないレベルです。
Surfshark

コスパが高いVPNとして、日本でも利用者が増えているVPNサービスです。
規制の厳しい中国でも接続実績があるので、候補の一つとして検討しても良いでしょう。
契約期間 | 料金 |
---|---|
24ヵ月 | 281円/月 |
12カ月 | 547円/月 |
1カ月 | 1,775円/月 |
2年プランの料金は他のVPNサービスと比較しても圧倒的に安いです。
セキュリティやノーログポリシーも問題ないので、メインとして使うのもおすすめです。
ただ通信速度に関しては、不安定になることもあるので注意してください。
SUIKA(スイカ)VPN

日本企業が運営しているVPNで、中国での接続も問題なくできるおすすめのVPNです。
実際、中国に住んでいる日本人の多くは、スイカVPNをメインVPNとして使っています。
料金は月1,000円以下で使えるのですが、長期契約にすると割引率が高くなるのでお得です。
契約期間 | 料金 |
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2年 | 799円/月 |
1年 | 853円/月 |
6カ月 | 899円/月 |
3カ月 | 953円/月 |
1カ月 | 998円/月 |
同時接続数が50台とかなり多いことと、日本語サポートがあるのが特徴です。
料金に関しては日本企業運営のMillenVPNより高いですが、実績があるのでどちらを選んでも問題ないと思います。
30日間無料キャンセルがあるので、まずは1度接続して試すのもおすすめです。
MillenVPN

日本の企業が運営しているVPNで、現時点では中国でかなり快適に使えているおすすめVPNです。
一番の特徴はコスパの高さで、料金に関しては他のVPNに比べると圧倒的に安いです。
中国で使えるVPNの中では、一番安いのでコスパを考えるとMillenVPN一択になります。
契約期間 | 料金 |
---|---|
2年プラン | 396円/月 |
1年プラン | 594円/月 |
1カ月プラン | 1,496円/月 |
中国で利用する場合、MillenVPN Native Openconnectという仕組みを使っての接続になります。
無料で使えるオプションなので、追加料金の心配などはありません。
MillenVPNはここ数年で知名度が上がっているので、今後、もしかしたら中国当局の規制を受けるかもしれません。
ですが日本企業が運営しているので、サポートなどは安心です。
30日間返金保証があるので、とりあえず中国で繋がるかだけ試したい人でも安心して利用できます。
セカイVPN

日本の企業「株式会社インターリンク」が運営しているVPNサービスで、中国でも使えるVPNとして候補の1つにおすすめです。
日本のサーバーで接続できない時は、アメリカなど他のサーバーに接続してみると繋がることがあります。
料金プランは1種類しかありません。
契約期間 | 料金 |
---|---|
なし | 1,100/月 |
設定はアプリを使って簡単にできますし、デバイスも最大3台と十分です。
日本語のサポートがあるので、英語に不安がある人におすすめのVPNです。
最大2か月無料体験があるので、中国でとりあえず使ってみるのもおすすめです。
UCSS

VPNサービスを知っている方でも聞きなれない方もいると思いますが、中国に特化したVPNとして実績があります。
運営会社は韓国を本拠地としている企業で、Shadowsocksと呼ばれる中国のネット規制回避に使われてるプロキシサーバーを専門としています。
料金は安くはありませんが、実績が豊富なのでおすすめのVPNとして紹介できます。
契約期間 | 料金 |
---|---|
12ヵ月 | 108ドル~ |
3カ月 | 36ドル~ |
この他にもカスタムオーダーなどがあります。
価格に関しては安くはありませんが、中国で使えるVPNとしての実績はあるので安心です。
ただサポートなどは日本語対応していないのと、返金保証がないのがネックです。
サービスは問題ないので、他のVPNで接続できない時に試してみてください。
かべネコVPN

かべネコVPNは日本企業の株式会社エフネットが運営しているVPNサービスです。
中国でも繋がると評判で、使わない日は自動繰り越しなど料金プランが柔軟なので使い勝手がよくおすすめです。
2週間完全無料自動解約なので、まず繋がるかを試してみるだけでも価値があります。
12VPN

中国での接続が安定していると評判のVPNです。
他のVPNとの違いとして、中国専用リンクがあるので中国からでも申し込みができます。
ただサポートが英語のみなのと、通信速度が若干遅いのがデメリットです。
サブとして使っているユーザーもたくさんいます。
Astrill VPN

AstrillVPNは、VPNとしてはあまり推奨するサイトが少ないですが、中国向けVPNを探しているだけなら繋がる口コミが多いので価値はあります。
StealthVPN機能で、OpenVPNの上に追加の暗号化レイヤーを提供し、接続の安全性をさらに高め、ファイアウォールによる識別やブロックを困難にしています。
プライバシーの面でもノーログなので透明性への明確な取り組みを示しています。
PIA(Private Internet Access)

中国でおすすめのVPNとして、Private Internet Access(PIA)が最近料金を引き下げ、2年プランでSurfsharkを上回りました。
現在84か国に10,000を超えるサーバーを誇るため、ネットワークカバレッジが不足することはありません。
機能の面もそれなりに評価が高く、適切なセキュリティプロトコル(WireGuardを含む)、優れたキルスイッチ、追加のプライバシー特典を備えたブラウザ拡張機能、オープンソースアプリ、およびライブチャットサポートサービスを提供します。
最近追加されたSmartDNS機能と難読化テクノロジーの効果的な実装により、オンライン検閲やストリーミング地域制限も回避できます。
TorGuard

TorGuardは有名なVPNではありませんが、中国でも接続できているという評判があるVPNです。
中国のグレートファイアーウォールに対抗するために、TorGuard は独自のステルスVPNサーバーを実装しています。
プロバイダーは中国VPNサポートを維持するために、アプリを頻繁にアップデートしているのも評価できるポイントです。
ただしストリーミングには問題があったとの報告があるので、Netflixなどの動画を視聴するのには向いていないかもしれません。。
返金保証は7日間と他のVPNに比べるとデメリットになりますが、契約する前にテストすることができます。
UrbanVPN

無料VPNで中国でも接続ができている実績があるVPNです。
無料VPNのデメリットとなる情報の漏洩については、問題はなさそうという報告がありました。
もし選択肢に無料VPNを入れたい時は、候補の1つとして考えてもいいかもしれません。
中国で無料VPNは使えない?
VPNは有料と無料のものがあり、できればお金をかけずに無料のVPNを使いたいという人も多いと思います。
実際、無料VPNを中国で使っている人もいるのですが、最近は中国当局からの規制が年々厳しくなりすぐに使えなくなるのが現状です。
また無料VPNには大きな危険性があるのも覚えておいてください。
無料VPNを中国で使うリスク
- 通信速度が遅い
- 運営会社が怪しい
- 個人情報の漏洩
- 中国当局にバレるリスクが高い
ご存じない方もいると思うので説明しますが、VPNサーバーの運用は無料ではなくサーバーの運営費などコストがかかります。
そのためきちんとした企業が運営しているのが一般的で、無料で提供しているものの多くはメールアドレスなどを売るなど悪質な手段で運営しているケースもあります。
一例ですが、過去には集めた情報(メールアドレス)を売買していた噂(本当かは知りません)もありました。
また、中国側から開示を求められたときに、バレるリスクもあるので注意しましょう。
有料VPNはノーログポリシーを基本としていて、ログを残さないので誰が何をしたかわからないようになっています。個人情報などを守ってもらえることを考えると、お金を払う価値はあります。
VPNは中国では認可されていないので(実際はグレーゾーンです)、もし何かあった時に無料VPNを使うと、身バレして罰則などのリスクもあるので覚えておいてください。
中国ではVPNは違法行為?
気になっている方も多いと思うのでお答えすると、中国ではVPNを厳しく取り締まりしています。
中国では政府が認めたインターネット回線以外は使えず、認可を受けていない海外のVPNは違法となってしまいます。
参考までに、認可されてるインターネット回線では、GoogleやAmazon、Tverなどは全く見れません。
中国国内の一部コンテンツだけになります。
なぜ、これほどまでにインターネットを規制しているかというと目的があります。
- ネット上での中国政府に対する批判への対策
- 自国の通信を発展させるため
中国では若者を中心にインターネットリテラシーの高い人が多いです。
こうした人たちからの批判を防ぐとともに、ネット操作をして中国政府で監視できるようにするのが目的です。
SNSでの批判的な書き込みなどをしなければ、特に摘発されたなどの事例はないのでVPNを使っても問題ない状況です。
というか、中国在住の日本人でVPNを使っていない人はかなり少ないと思います。
今回、紹介したVPNであれば中国でも快適に使えます。
中国でVPNサービスが繋がらない・使えない場合の対処法
中国滞在中にVPNサービスが使えなくなったら、まずは別のVPNサービスに切り替えてみてください。VPNを変更すると、すぐに通信が復旧する場合があります。
接続中のサーバーから別のサーバーに変更することも、安定した通信を確保する方法のひとつ
このほかには、VPNの接続方法を別のものに切り替えてみましょう。接続方法によってセキュリティ対策も異なるので、インターネットに接続できる可能性があります。
中国VPNのQ&A
中国でよくあるVPNに関する質問をまとめました。
- 中国でVPNは本当に使えますか?
-
簡単に言うと、適切なプロバイダーを選択すれば「はい」です。ここ最近、中国政府はVPNに対して深刻な取り締まりを行っているようで、ExpressVPNやNordVPNなどの古くから人気のあるVPNには問題が発生し始めています。
現時点ではこれらのプロバイダーをこのリストに残しておき、パフォーマンスを監視しています。ただし、確実にしたい場合は、こうしたマークを逃れているVPNを使うことをおすすめします。
- 無料VPNは中国で使えますか?
-
HotspotShieldなど、無料のVPNサービスはいくつかの制限があります。
ほとんどの場合、1日または1か月のデータ制限があり、データ量がなくなると接続が切断されます。速度を抑えるものもあれば、広告を挿入したり、場合によってはデータを販売したりするものもあります。
1日数分以上VPNに依存する場合は、有料VPNを使用することを強くおすすめめします。
VPNの中には格安で使えるものもあるので、無料はやめておきましょう。
- 中国でVPNを使うと罰則がありますか?
-
中国はVPNを禁止し、すでに中国のAppleStoreからすべてのVPNアプリを削除しています。
2019年1月にプライベートVPNユーザーに1,000元(145ドル)の罰金が科せられました。
これは確かに一例ではありますが、現実的には全国的に機能するわけではありません。そのため、最小限ではありますが実質的なリスクが伴うため、ノーログポリシーなど信頼できるVPNを使うようにしましょう。
- 中国で禁止される人気サイトにはどんなものがありますか?
-
中国出身でない場合、おそらく毎日使用しているサイトがブロックされていることが少なくありません。
禁止されたサイトのリストとして、Google、YouTube、Twitter、Reddit、Facebook、Instagram、Gmail、Twitch、BBC、NYTimes、Dropbox、Slack、Etsy、Steamがあります。
さらに、考えられるほぼすべてのアダルトサイトもブロックされます。
中国おすすめVPN最新情報まとめ
中国のVPN事情は日々変化しており、規制が厳しくなると繋がらないケースも増えています。
常に最新の情報を把握して、快適にインターネットができるVPNを調べなければなりません。
当サイトは中国に住んでいる日本人が複数のVPNで検証していて、できる限り最新の情報を提供するように努力しています。